院長ブログ

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強迫性障害

「強迫性障害」は、“止めたい、意味がない”と分かっていながら、ある考えがどうしても頭から離れず(強迫観念)、ある行動を繰り返さないと気が済まない(強迫行為)、というものです。

例えば、
▶手を洗ったのにまだ汚れている気がして、何度も繰り返し手を洗い続ける。
▶外出時に玄関や窓の鍵を閉めたか、何度も繰り返し確認する。
▶ガスの元栓を閉めたか、電気を止めたか、何度も繰り返し確認する。
▶車を運転していて人にぶつからなかったか、来た道を戻って確認する。
▶物の位置にこだわりがあり、何度も整える。
▶特定の数字や言葉が気になって仕方ない。
といった症状です。

このような症状のために日常生活に支障を来しているなら、強迫性障害として治療したほうがよいでしょう。
薬物治療としては、主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というタイプの抗うつ薬を用います。セロトニンという神経伝達物質の働きを助けることで症状の緩和を図ります。
治療がうまくいくと、症状が軽減して日常生活を楽に過ごせるようになります。