院長ブログ

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レム睡眠行動障害

夜間の睡眠中は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を約90分周期で繰り返しています。
通常、レム睡眠のときに夢を見ています。
夢を見ているときに、寝ながら夢の内容に従って行動してしまうのが「レム睡眠行動障害 (REM sleep Behavior Disorder: RBD)」です。
中高年の男性にやや多い傾向があります。

夢の内容は不快なものであることが多いです。夢の内容に一致して激しい寝言や叫び声をあげます。起き上がって歩いて、家具や壁にぶつかったり、転んでケガをすることもあります。隣で寝ている配偶者を蹴ったり殴ったりすることもあります。本人はそのときの行動を覚えていません。

起き上がって行動しなくても、大声での寝言や叫び声を上げるのもレム睡眠行動障害に近い病態と考えられます。

アルコール、ストレス、不規則な生活などによって悪化する場合があります。

このような症状を抑える薬があります。治療がうまくいけば、静かにゆっくりと眠れるようになります。